サステイナビリティとは？

「サステイナビリティ(Sustainability)って？？？

　初めて聞くと非常に分かりにくい言葉だと思いますが、日本では「持続可能性」「持続可能な地球社会」などと訳されています。一言で持続可能といっても想像通り、カバーする範囲は壮大なものです。21世紀は環境の世紀といわれ、サステイナビリティ はそのキーワードですが、「環境」という言葉では語り尽くせない広範囲の課題を取 り上げていくのが、このサステイナビリティのチャレンジングで、また難しい部分で もあります。 具体的には、グローバリゼーションや経済成長等に伴い発生してきた地球温暖化を 始めとした環境汚染や劣化、資源エネルギー不足、都市の人口過剰、新型ウイルスな どによる伝染病問題等を、地域社会あるいは国々の発展を妨げることなく解決の道へ 導く手立てを考えようというものです。

◆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆

　 サステイナビリティ・サイエンスでは、これらの問題を包括的に究明しようとするものです。それを学術的な立場から、これらの問題が関わっている１）地球システム（資源、エネルギー、生態系など）、２）社会システム（経済・政治制度、産業構造、技術体系など）、３）人間システム（個人のライフスタイル、健康、安全・安心、価値観など）の相互間関係のメカニズムを明らかにし、問題の原因を究明し、地球社会を持続できる方向へ導こうとするのが「サステイナビリティ学」です。

◆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆

　 大阪大学では、東大や京大などのIR3Sの中核メンバーとして、２００７年１０月から、全学共通教育プログラムのサステイナビリティ学教育を大学院でスタートします。IR3S内の大学間での単位互換を可能にしたアジア初のネットワーク型の教育プログラムで、内外から高い関心が寄せられています。
　 「サステイナビリティ」の社会的概念に役立てると同時に、サステイナビリティ学を修得した学生や社会人が国際貢献できることを願っており、個人、地域社会、企業、自治体等、さまざまな立場の方のご支援、ご協力を今後もさらに、仰いでいきたいと思っております。
　個人の生活のちょっとした転換の積み重ねが、地球規模の大きなこの問題のうねりの流れを変えていくことができます。あなたも「サステイナビリティ」を身近に感じ、今日から何かを変えてみませんか。私たちとともに、「サステイナビリティ」を実行しませんか！

◆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆