RISS/IR3S/SDC共催シンポジウム 開催 

『持続可能なデザインとは』ー環境、安全安心、人や伝統からのアプローチー

〜More with Less:A Transition toward Sustainable Design~

開催日時  2009年2月28日(土) 13:00−18:00(12:30受付開始)
開催場所  大阪大学中之島センター10階 佐治敬三メモリアルホール
 (http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.html
共  催

 大阪大学サステイナビリティ・サイエンス研究機構(RISS)

 サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)

  大阪大学サステイナビリティ・デザイン・センター(SDC)

後  援   経済産業省、国土交通省、文化庁、朝日新聞社、日本経済新聞社、(財)大阪科学技術センター、 (財)地球環境センター、(社)関西経済同友会、(財)関西経済連合会、大阪商工会議所、大阪大学 21世紀懐徳堂
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タイトル

 『持続可能なデザインとは』

 ー環境、安全安心、人や伝統からのアプローチー

 More with Less; A Transition toward Sustainable Design

プログラム

コーディネーター(総合司会) 末永恵/大阪大学特任准教授

13:00−13:05 開会挨拶 武田 佐知子/大阪大学副学長・理事

13:05−13:45 基調講演「アート&デザイン:持続可能な世界の構築に向かって」

        南條 史生/森美術館館長

13:45−14:20 招待講演「Honda Designーモビリティーの新しい価値・創造に向けて」

        海老澤 伸樹/株式会社本田技術研究所常務執行役員

14:20−14:40 招待講演「デザイン政策の変遷ー制約の自覚と共生に向けて」

        細野 哲弘/経済産業省製造産業局長

14:40−15:15 招待講演「世界のTOYOTAがリードするデザインの世界」

        高遠 秀典/トヨタ自動車株式会社グローバルデザイン統括部部長補佐

15:15−15:50 招待講演「YAMAHAのグローバル戦略ーデザインがコミュニケーション」

        川田 学/ヤマハ株式会社デザイン研究所所長

15:50−16:10 招待講演「地球の感覚神経系をデザインする」

        竹村 真一/京都造形芸術大学教授

              (15分間休憩)

16:25−17:40 トークライブ 司会 藤田 治彦/大阪大学CSCD教授

       南條 史生、海老澤 伸樹、高遠 秀典、細野 哲弘、川田 学、竹村 真一、

       平川 秀幸(RISS兼任・大阪大学CSCD准教授)

17:40−17:50 閉会挨拶 馬場 章夫/RISS機構長・大阪大学工学研究科長

18:00−19:00 レセプション

開催趣旨

 あなたは、そして、地球社会は本当の意味での豊かさ、幸せを得られているでしょうか。20世紀は「デザインの世紀」、21世紀は「環境の世紀」といわれています。科学技術の進歩で多くがデザイン、生産され、便利になった一方、環境破壊、資源枯渇に代表される深刻な問題に悩まされ、地球温暖化を代表とする新たな矛盾を多く抱えています。本来、デザインは物質的な価値とともに、精神的な価値も高めるものです。しかしながら、今日のデザインは、持続可能な社会を導く環境問題や安全安心問題への有効なアイデアを打ち出せないのが現状です。

 その中で注目されているのがサステイナブル・デザインというものです。単なる技術やエネルギーだけでなく都市や歴史・伝統を視野に入れて、環境やサステイナビリティ(持続可能性)の諸問題の必要性を追求するもので、21世紀の課題は、このサステイナブル・デザインを通して、多分や・異分野の知恵や考え方を統合することにあるといわれています。

 サステイナブル・デザインを追及する企業は「アート・カンパニー」ともいわれ、個人のライフスタイルや社会的価値観にも大きく関わってきます。

 本シンポジウムでは、持続可能社会の鍵を握るといわれるデザインやアートの視点からサステイナビリティを考えます。世界的に活躍されるパブリックアートの巨匠で、六本木ヒルズで新しい美術館のあり方を世界へ発信する南條史生・森美術館館長、グローバル企業で世界的ブランドで知られる企業から川田学・ヤマハ株式会社 デザイン研究所所長、海老澤伸樹・株式会社本田技術研究所 常務執行役員、高遠秀典・トヨタ自動車株式会社 グローバルデザイン統括部部長補佐、また、洞爺湖サミットで総合企画・プロデュースを手がけた竹村真一・京都造形芸術大学教授、そして細野哲弘・経済産業省 製造産業局長ら、日本を代表するデザイナー、アーティスト、研究者、政策決定者など専門家をお迎えする予定です。

 3つの分野(環境安全・安心、エコロジー・エコテック、伝統・歴史)を意識しながら、機能主義・普遍主義を優先した20世紀のデザインが本当に人や環境に快適さや幸せをもたらしたか。「21世紀の新しいデザインとは」「課題は」―。そのグランドデザインを皆様と考え、提唱していきたいと思っております。

 

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